終わらないメロディ

村に宿泊することになった二人
ささやかな夕食をとった後はすることもなく
部屋でごろごろとしていた

夜ベットワキの窓から外を見ているロイと
ヒューズ

どうだ たまには田舎もいいだろ
ヒューズ

ああとも うんともいえない
あいまいな声を出すロイ

窓の外には月の光と静かな虫の音が
響いている

いいもんだな 田舎って
しみじみというヒューズ

どういう心境だ隠居でもしたくなったか?
からかうロイ
まさか まだ俺は野望いっぱいだぜ?ニヤニヤ思い出し笑いをするヒューズ

そうだ昼の草笛の訓練だけどなー
突然言い出すヒューズ

な なにを・・またか
意外としつこいなとあきれた声を出すロイ

かまわず続けるヒューズ

実は俺 生まれてきた子供が男だったら
教えてやろうと思ってたのさ
でも生まれてきたら男だろうが女だろうが
可愛いくて仕方ないんだ
もうどっちでもいいってなっちまってな
父親の顔で笑うヒューズ

そうか 軽く微笑むロイ

だからお前が今日は息子代わりってのでどうだ?
ふざけたようにいうヒューズ

私が息子か?!
途端にむくれるロイ
年も変わらないだろう!とまじめに反論する

それで不満なら
ふっとわらって また窓を見つめるヒューズ

次に生まれてくる俺の子供と
お前の子供が
一緒になって草原で草笛をふく
いいじゃないか

目を細めて月をみつめるヒューズ

・・私は子供を持つ気はまだないのだが

同じように窓を見ながら
小声で抗議するロイ

軽く笑って ヒューズはいきなりロイのほっぺたを
片手でむにゅっとつかむ

な にゃひをする!?あわてるロイ
まあ聞け 草笛を覚えるにはまず 唇の訓練からだ
真顔のヒューズ

そのためには 口を鍛えるためにこうやってだな
顔をプニプ二と押すヒューズ

筋肉を鍛えるといいのだ

真顔のヒューズ
されるがままのロイ

ほう そうなのか
感心するロイ
お前はいろいろなことを知っているな・・・

にやりとわらって手を離すヒューズ

自分の顔を自分の手でぷにぷにと押すロイ
まじめに押しているロイを見て
じゃ 俺は明日も早いからねるわ

といってベットに転がるヒューズ


[ 終わらないメロディ:・3・ ]




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