言葉

「ん・・・・」

真夜中に不思議と目が覚めた。重たい瞼を開け起き上がると隣で眠っている
ロイの規則正しい寝息が聞こえてくる。
「・・・今、何時だ・・・・??」
窓の外は闇に包まれていて、まだ夜明けが遠い事を告げていた。
九月も終り夜はめっきり冷え込んでいた。
「・・・寒」
部屋中を冷たい空気が支配する中、身震いしながらエドは再びベットへ潜り込む。
身体は疲れているはずなのに、目を閉じても眠くなる気配は全く無い。不思議なくらいに
目が冴えてしまっていた。
完全に寝そびれてしまったエドは、安らかに眠るロイの寝顔をじっっと見つめる。
ロイの寝顔なんて早々見れるものでもない。
いつだってエドの方が先に眠ってしまい、起きるのもロイより遅いのだから
当然と言えば当然だ。
「ったく・・・気持ちよさそうに寝てやがるぜ」
寝れない自分の隣ですよすよと眠るロイの頬を軽く突付きながら、恨めしそうにエドは呟いた。
「・・・・ん・・・」
やばい・・・起きたか?とじっと見つめるが、起きる気配は無い。
「ロイ・・・・」
そっと、気付かれないようにそっと・・・。頬に手を当て・・・
「・・・好きだ」
もう、どうしようもない位に・・・
普段は言ってやらない言葉を紡ぐ。
「大好きだ・・・」
であった頃は、こんなに好きになるとは思いもしなかった。
暖かい気持ちも、苦しい気持ちも、寂しさも・・・俺が人間だった頃に知らなかった事を
全て教えてくれたのがロイだった・・・。
「お前が思ってるよりも、ずっとずっと好きなんだぜ?わかってるのか、ロイ・・・?」
そう呟いて、指先で唇に触れる。
『エド』
何時だって俺の名を熱く甘く囁く唇。
『愛してる・・・』
激しく口付ける唇は、いつだって熱くてそれだけで溶けてしまいそうだ。
触れていた指を離し、ゆっくりと唇を重ねる。
普段は感じる隙さえも与えてくれない唇の感触を堪能していると、寝ているはずのロイの腕に
強く抱きしめられていた。
「なっ!!!!」
慌てて唇を離すと、ニヤリと笑みを浮かべているロイがいた。
「人の寝込みを襲うとはいい度胸じゃないか?エド・・・」
「おっ・・・お前!!いつから起きて!!!!!」
「うーん・・・気持ちよさそうに・・・の辺りからか・・・」
ロイの言葉にエドは絶句する。あんな恥ずかしい言葉を聞かれて居たなんて!!一生の不覚!
「嬉しいねぇ。是非、俺が起きてる時にもあんな告白してもらいたいものだな」
また一層人の悪い笑みを浮かべる。
「誰が言うか!!!!!!!!」
顔を茹蛸のように真っ赤にさせて自分の枕を投げつける。
顔面に見事HITさせてもロイのニヤケ顔が消える事はなかった・・・・
「そんなに照れる事か?」
「煩い!!」
「俺が思ってるよりも、俺の事が好きなんだろう?」
「止めろって!馬鹿・・・っ」
暴れるエドを抱きしめて動きを封じると、そのまま赤く染まった顔に何度も口付け、
優しく頭を撫でる。
抵抗を諦めたのか、大人しくなったエドは真っ赤な顔で俯いたままだ。
「俺も、お前が思っている以上にずっとずっと愛してる・・・」
「!!!ちょっ・・・ロイ・・・!」
耳元でとろけるような甘い声で囁きながら、ロイの手が不穏な動きをみせ始め、
エドは抗議の声を上げる。
「なにしてんだよッ」
「何って、お前さんのあんな告白されてみろ。その気の無い奴でもヤル気になる」
「こ・・・こんのーーーーエロおやじ!!!!」
エドの抵抗もむなしく、寒い夜の空にエドの叫びが轟いたという・・・。



「・・・変態!!鬼畜!エロオヤジ!ケダモノッ!!!!」
行為が終り、しばらく意識を飛ばしていたエドが恨めしそうに声を張り上げる。
激しすぎる行為に、身体中が悲鳴をあげていた。
「きいてんのか!」
「まぁ、仕方がないだろう。あんな告白聞いて我慢できる男がいたらそれこそ変態だ」
「なっ・・・・」
「それに・・・途中から『もっと』ってしがみ付いて来たのは誰だったか・・・」
ロイの言葉に、ただ、顔を真っ赤にさせ口をパクパクしたいた。
図星なだけあって返す言葉が見つからない。
「調子に乗るな!!!」
ただそれだけを言うと渾身の力を込めて枕を投げつけてやった。顔面に枕をHITさせ、
ロイがベットから転がり落ちるのを見ながら、毛布に包まり静かに目を閉じた。



×××
知り合いの方と無理やり交換っこして
頂いてきたロイエドです
心底幸せあーんどラブラブな
ロイとエドを見れてしばらくみとれて動けませんでした
ほんと心から幸せオーラがでていて大好きです
100hitも踏んでくださいまして
サイトを開いたかいがあるというものでする
ありがとうございます
頂いた方の素敵サイトはこちら

デタラメ人間の万国ビックリショー
http://www.fullmetal-alchemistx.biz-web.jp/




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