孤独の黒猫


雨の日 買い物の紙袋を抱えた大佐

大佐 傘の中で独り言
まったく何故私が
回想シーン

締切日につき 私語厳禁の張り紙が壁に貼ってある
厳禁の紙の下で黙々と働くロイ

静かな部屋
ハボが耐えかねたように なあ・・というが
リザのひとにらみで とほほと 書類の並に埋もれる

しばらくして
沈黙に耐えることができなくなったのは
ハボックだった

ハボックは黙々と書類をめくっていたが、
煙草の灰が紙に落ちたのがきっかけになったのか

周りがビクッとして振り返るような大声で

ああもうだめだー!休憩だ休憩!と叫び始めたのだった
なんか美味いモノを誰か買って来いやぁ
買出しジャンケンだ!

叫びだすハボックを冷静な目で見つめる
リザ中尉の姿が印象的だった・・

回想シーンから戻る

叫びだすハボックを冷静な目で見つめる
リザ中尉の姿が印象的だったなあ と
遠い目で回想する大佐
で いつの間にか私が買い物しているしな
ぶつぶつ言いながら重い紙袋を肩に抱えなおす
大佐 傘が傾くのを左手で おっとっと と

支えなおす

まあ 私は大人の証の買い物をしたからいいがな
大声でつぶやいてニコニコ笑う大佐
自分の胸元を見る

街路路の木の下から猫の鳴く声

猫か・・こんな雨降りに出てきたら寒いだろうに
買い物袋を抱えたまま近寄る大佐

黒猫 おびえる様子もなく大佐を見上げて
にゃぁ と鳴く
ううむ 頭をなでてやりたいが と紙袋と傘を抱えたまま悩む大佐
思いついて
はらがへっているのか そうか・・まてよ私がかった
とっておきの大人チョコをやろう
そのまま ヤンキーすわりをすると不器用に
手袋を口にくわえ、素手を出した そのまま

傘を右肩にのっけ、買い物袋を左腕に抱えて自分のポケットを
まさぐる大佐

いいかあこれは 大人しか食べれない貴重なチョコなんだからな
大事に食えよと 取れないな・・

上手く指に引っかからず取れないチョコに困り顔の大佐
餌がもらえると思っているのかにゃあにゃあ鳴く猫

はじけるようなしかし奥底には悪意を秘めた笑い声に
はっと頭を上げる


[ 孤独の黒猫:1・ ]




Top | SS | Okashi | Illust | WJ+Blog | Link | Prof.

Copyright (C) 2005 Marimotareboo. All Rights Reserved. 素材:
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送